アメリカの現地校から日本のインターナショナルスクールへ:保育園選びと子どもの成長を見つめて
海外から帰国後、どのような保育環境を選ぶべきか迷われる保護者の方も多いのではないでしょうか。今回は、アメリカの現地校の保育園での経験から、日本のインターナショナルスクールの認可外保育園を選んだ理由とその影響について、実体験をもとにしたお話をシェアします。
アメリカでの保育園生活
教育方針と特徴
2年間、アメリカ・ロサンゼルスの現地校保育園で生活を送りました。この保育園では、子どもの個性を尊重し、それぞれの長所を伸ばす教育が徹底されていました。特に印象的だったのは、文化の多様性を大切にする姿勢です。例えば、子どもが日本の文化に触れる機会を設けたり、個別の工作箱を用意して創作意欲をサポートする工夫もありました。
一方で、日本の保育園のようなお散歩の習慣はなく、日々園庭で遊ぶスタイルでした。ヤシの木に張り手をして感情を発散させるユニークな方法も面白い体験でした。
保護者同士の交流とイベント
保護者とのコミュニケーションは主に送り迎えの挨拶が中心で、イベントはオンライン参加が多め。授業参観では親子でクラフトを楽しむ時間もありました。クリスマスや母の日のクラフト、誕生日にカップケーキをもらうなど、アメリカらしい心温まる文化に触れることができました。
言語と文化の影響
英語環境の中で生活することで、子どもたちは自然に英語を習得。また、多文化が混ざり合うロサンゼルスらしい「おおらかな雰囲気」も大きな学びとなりました。
日本のインターナショナルでの保育園生活
帰国後、英語の維持と向上を目的に選んだのが、日本のインターナショナルスクールの認可外保育園です。保育園選びで重視したのは、英語環境が整っていること、長所を伸ばす教育方針、費用対効果でした。
教育カリキュラムと環境
インターナショナルスクールでは、フォニックス、リーディング、プレゼンテーションを重視したカリキュラムが充実。特に、スター制度は子どものモチベーション向上につながっています。先生たちはフレンドリーで、日本人スタッフが相談に乗ってくれるため、親としても安心感がありました。
一方で、以下のデメリットも感じました:
- 園庭がないため、運動量が少ない。
- 給食やおやつはケータリングや持参。
- モニタータイムが長めで、工作の頻度が少ない。
イベントと子どもの適応
発表会などのイベントは年々レベルアップしており、子どもたちの英語力や表現力の向上を感じられます。しかし、例えば近所の認可保育園の発表会では演劇やダンス、衣装など見ごたえがあるのに比べ、やや物足りなさを感じることも。
帰国後の環境の変化にも子どもたちはスムーズに適応。アメリカでの経験を生かし、英語を特技として自信を持ちつつ、日本の文化や価値観にも馴染んでいます。
保護者としての気づき
メリット・デメリットの比較
- アメリカの保育園:先生とのコミュニケーションがフレキシブルだが、英語の壁があり苦労する場面も。個性を伸ばす教育が魅力。
- 日本のインターナショナルスクール:日本語窓口があり相談しやすいが、ネイティブの先生の意見が見えづらい面も。
コストは月額約12万円(9時~16時)+イベント費用(0~1万円)。就労条件を満たせば自治体の補助金が活用可能です。
海外の保育園やインターナショナルスクールへの入園は、保護者の価値観に大きく左右されます。我が家では「将来アメリカの大学や大学院に進学して欲しい」という目標があったため、インターナショナルスクールへの投資は惜しみませんでした。結果として、子どもたちは英語を特技として自信を持ち始めています。
アメリカでの多文化体験から日本での英語環境を重視した保育園選びまで、今回の経験は、子どもの成長に多大な影響を与えました。英語習得を重視する家庭や、帰国後の保育園選びに悩む保護者にとって、この記事が役立つ情報となれば幸いです。